こんにちは、Kです。
皆さんは最近、何か失敗したことはありますか。
私は先日、ガムを噛んでいたところ、奥歯の被せものが取れました。現在、歯医者さんに通院中です。
生きていると失敗がつきものですね。
幸い、仕事上での大失敗は今のところない…と思っているのですが、小から中程度の失敗はいくつも身に覚えがあり、その度にまだまだ勉強が必要だと思い知らされます。
最近こんな本を読みました。
これは、歴代の偉人達の華々しい成功の裏にあった、数々の失敗エピソードを集めた書籍です。その数は23人で孔子からオードリー・ヘプバーン、ウォルト・ディズニーに至るまで多岐にわたる業界の凄い人の失敗談が集められています。
例えば、人類初の有人飛行に成功したライト兄弟ですが、自分たちの成功に固執してしまい、晩年は特許をめぐる裁判に明け暮れて、航空業界から姿を消すことになったそうです。
ウォルト・ディズニーは、ミッキーマウスを誕生させる前に、25歳という若さでオズワルドという人気キャラクターを生み出しますが、その若さゆえに侮られ、配給会社との不用意な契約によってのオズワルドに関するあらゆる権利を奪われています。
偉人たちが成功した後の失敗、成功する前の失敗まで様々で、一つ一つに学びがあります。
個人的に、最も印象的だったのは、ケンタッキーフライドチキンの創業者のカーネル・サンダースです。
上下白のスーツで優しく微笑んでるあの人ですが、その人生は波乱万丈で、鉄道員、法律事務所の事務員など数々の職業を経験するもうまくいかず、転職回数は40回以上と言われているそうです。
ちなみに、医師界隈では馴染み深い(?)プルデンシャルの営業の経験もあり、このときはトップセールスマンだったそうです。
後年、レストランを併設したガソリンスタンドが人気を集め、店舗展開するなどで成功を収めた…かに見えましたが、ガソリンスタンドを迂回するかたちで高速道路が建設され、廃業に追いやられます。カーネル・サンダース、65歳の頃でした。
しかし、その後、レストランでの人気メニューであったフライドチキンのフランチャイズビジネスを思いつき、アメリカ中のレストランへの営業を重ね、苦労の末に大成功を収めたのは我々の知るところです。
その飛び込み営業の数も、1000回とも1500回ともいわれ、とにかくカーネル・サンダースは失敗の回数においては他の追随を許さない、まさに失敗王と言えます。
しかし、手を変え品を変え、最後まであきらめずに食らいついた結果が、彼を成功に導いたのかもしれません。
この本には紹介されていませんが、パナソニックの創業者、松下幸之助は
「成功とは成功するまでやり続けること」
と言ったそうです。
我々はどうしても失敗を恐れる傾向があります。できれば無傷でゴールまで走りぬけたいと誰もが思っていますが、なかなかそれは難しいです。
大事なのは、失敗したときにいかに早く立ち上がれるか、そのときに何を学んだか、なのかもしれません。
失敗図鑑が、その学びを少しだけ分けてくれるかもしれません。
なんだかフライドチキンが食べたくなってきました。
以上、失敗図鑑とカーネル・サンダースの話でした。