仕事

職場の選び方(立地編)の話

こんにちは、Kです。

もうすぐ3月が終わりますね。私がフリーランスの医師になってから1年が経ちます。

正直、「果たしてフリーランス生活、どう転ぶのか…」という不安を抱えながらの新年度でしたが、おかげさまで今のところ大けがを負うことなく、むしろ充実した1年を送ることができました。ありがとうございます。

さて、皆さんの中には、すでに来年の4月のフリーランス転向を見越して動き始めている方もいることかと思います。

そんなときに重要になるのが、どんな職場と契約を結ぶのか、ということ。というか、これが全てですね。

フリーランス転向を決めると、脳内で色んな物質が分泌されて、多少無理な勤務条件や遠方の職場でも「イケるやろ」と突き進んでしまいがちです。

ただ、職場には、元気な時も、多少疲れた時も通わないといけませんので、上がりきったテンションのときに何も考えずに選んでしまうと危険です。

この記事では、私がフリーランス生活を1年経て感じた、「こんな職場を選ぶといいよね」という自分なりのポイントを挙げてみました。

仕事の内容、給与などは、診療科やこれまでの経験によって求めるものが変わってくると思われますので、それ以外の要素、すなわち、立地の場所や勤務時間帯に関して、自分がフリーランスとして感じたことをまとめてみようと思います。

どんな場所で働くか、どんな時間帯で働くか、というのは好みがわかれるところでもありますし、仕事の本質とはまた離れたところなので、転職サイトの記事や転職本などではあまり扱われていないような気がしますが、ここを変な条件で契約してしまうと結構後々ツラいことになると思われます。

あくまで、一個人のフィーリングによるところも大きい内容になってしまいましたが、「あいつフリーランスやってるらしい。どんな感じか試しに聞いてみるか。」というノリで扱っていただけると幸いです。

この記事では、「こういう立地の職場を選ぶと満足感が高かったです」というポイントを3つまとめました。先に紹介してしまうと以下の通りです。

立地編

①通勤時間が短い職場を選ぶといいですよ

上り方面より下り方面がいいですよ

③息抜きできる場所が周囲にあるといいですよ

そんなわけで、一つずつ解説していきます。

①通勤時間は短いといいですよ

もう当たり前のことなんですが、やはりコレです。通勤時間は短ければ短いほどいいです。すなわち、なるべく近くの職場を優先的に選びましょう。

仕事の単価は、往復の通勤時間を含めた額で考慮したほうがいいと私は考えています。通勤時間が長くなればなるほど、それだけ自分の自由にできる時間、すなわち可処分時間が減ることになります。

私も複数の職場でお世話になっていますが、少々遠方の職場の日の朝はここだけの話、なんだか気が重いです。若干のお出かけ感もあって、出発してからはそれなりに楽しいのですが。

「いや、でも読書できるから」「ずっとゲームできるから」と感じる方もいると思いますが、1時間電車に揺られながら読書するよりも、45分間、自宅で集中して読書して15分で出勤する方が、やっぱり効率がいいわけです。

私の場合は、フリーランスになってから、少しでも通勤が楽になるような住居に転居しました。本当にQOLが上がった気がしています。

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具体的にどれくらいの通勤時間に収まるところがよいか、あくまで私の体感ですが、ドア to ドアで30分以内、電車等の乗り換えはできれば0、多くとも2回以内、というのが出勤が苦にならないラインかな、と感じています。

上り方面より下り方面がいいですよ

これはお住いの地区にもよるところかと思いますが、都市部へ向かう上り方面の職場と、その逆方面に位置する職場でしたら、条件が全く同じ場合は後者がおススメです。

なぜなら通勤が楽だからです。

上り電車がギュウギュウ詰めで人がはみ出そうになってる一方で、下り電車はスカスカで余裕で座れる…なんてことは日常茶飯事です。

職場を選ぶとき、どうしてもカッコいい土地での勤務に憧れてしまう方もいることと思います。

丸の内OLならぬ丸の内Dr.とか、なんかカッコいい…気がします。わかりませんが。

ただ、そのカッコいい土地での勤務の裏には、毎回のハードな満員電車通勤の努力が隠れている可能性も考慮するべきかもしれません。丸の内にお住いという可能性は無視しています。

カッコいい土地に勤めていなくとも、われわれが仕事ですべきことはそんなに変わりませんし、条件的には都市部から離れた方が高賃金、なんてこともよくあります。

キラキラ職場に勤めているという”見栄”より、田舎勤務で楽々通勤という”実利”をとることを個人的にはおススメします。

③息抜きできる場所が周囲にあるといいですよ

先ほどのキラキラ職場勤務の話の延長ともいえるのですが、転職中に銀座での勤務の案件のお話をいただいたことがありました。

職場が銀座、なんてカッコいいじゃないですか。

フリーランスに転向するときは、「なんか大きく身の回りのことを変えてやろう」みたいな気持ちが出てくるものなので(人によると思いますが)、かなり真剣に銀座勤務の日々を思い浮かべていたのですが、最終的にはお断りして、その枠には現在、東京の郊外での勤務が割り当てられています。

結果、こちらのほうが自分にはあっていたことに気づきました。お昼休みにふらっと足をのばせる広めの公園もあり、安くて美味しい定食屋もあり、私の好きなサウナもあるのでその気になれば昼休みにサウナに行くことも可能です。

おかげでいつも昼休みが楽しみです。職場に出勤するとき「今日の昼休みは何しようかな」といきなり昼休みのことを考え始めます。午前中の仕事が多少忙しい日も「俺には昼休みがあるし」といったマインドで切り抜けられます。昼休みバンザイです

もちろん、「銀座こそ最高の息抜きスポット」という羨ましい方もいることと思いますし、郊外でもあまりに周囲に何もなさすぎるとテンションが下がるので、要は職場の周囲に自分にとって息抜きになるような環境があるかどうか、ということが重要だと感じています。

仕事の募集を見たとき、立地をGoogleマップで確認して、周囲にどんな環境があるかは確認しておくといいかもしれません。

 

以上、職場を選ぶときの立地に関するポイントについて、独断と偏見で3つ提案させていただきました。

当たり前すぎる内容もあったかもしれませんが、私が仕事を決める際にあまり意識していなかったポイントで、偶然的に現在お世話になっている各職場で揃っていて助かっている事々です。

冒頭にも書きましたが、来年度の転職に向けてすでに行動し始めている方もいることと思います。ぜひ、給与や業務内容以外のポイントも確認しつつ、後悔のない職場選択をしていただければ幸いです。

以上、職場の選び方(立地編)の話でした。