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幸せについて本を読んで考えてみた話

こんにちは、Kです。

突然ですが、皆さんは今、幸せでしょうか

「いや、なんとも…」という方がほとんどかと思います。読むのをやめないでくださってありがとうございます。

そもそも、「幸せ」という状態が人それぞれなんですよね。

1日中ゆったり趣味に没頭するのが「幸せ」な人もいますし、一方で、朝から晩までバリバリ仕事することが「幸せ」という人もいます。

以前、ポルノグラフィティの曲で「幸せについて本気出して考えてみた」という曲がありましたね。懐かしいです。

私の場合は、幸せについて本を読んで考えてみました。


橘玲さんの”幸福の「資本」論”です。

本書では「金融資産」「人的資本」「社会資本」という3つの資本=資産から「幸福に生きるための土台」に関して、橘さんの考えが提示されています。

橘さんの他の著作と同様に、基本的には読者に優しく、ときに残酷なまでにシビアに幸せについて語られています。

本書で論じられる幸せの条件は次の3つです。

①自由
②自己実現
③共同体=絆

それぞれが先に述べた「①金融資産」「②人的資本」「③社会資本」3つに対応するとのことです。

上記の3つの資本に関して、地方のマイルドヤンキー、性風俗、ダイエット、フットサルなど、読者としては「そうきたか」という意外な例を組み合わせて解説されています。

個人的に印象深かったのは、やはり「幸福になれるフリーエージェント戦略」について。

橘さんは、フリーエージェントとして組織という強いつながりを捨てることには、生活が不安定になるというデメリットがある一方で、人間関係を主体的に選択できるというメリットがあると述べています。

現在、私はフリーランス ≒ フリーエージェントの医師として複数の職場で働いていますが、この点には大いに共感します。

投資において「卵を一つのカゴに盛るな」という格言がありますが、社会資本=”人との繋がり”の投資において、大きな組織に属して強固な関係性を築いていくことは、まさに一極集中投資と言えます。

一方で、複数の場を立ち回るフリーランスは、職場における社会資本を分散投資している、と考えることができます。

橘さんは、社会資本の最適ポートフォリオの一つとして、「強いつながり」を恋人や家族に最小化して、その他の関係性は「弱いつながり」で維持していくこと、を提案しています。興味深いですね。

自分に関しては、①金融資本に関しては、まだまだ仕事をせずに暮らせるだけの財力はありませんが、②人的資本に関してはフリーランスの医師として自分の望んだ職場や仕事内容で働くことが出来ていますし、③社会資本に関しても家族を核としつつ各職場との「弱いつながり」も良好に維持できていると思います。

そういう意味では、橘さん流のポートフォリオの土台はできつつあるのかもしれません。

そのおかげか、毎日、結構楽しいです。コロナ禍が落ち着けば友人との交流もまた増やしていきたいところですが、今は我慢ですね。

もちろん、冒頭で述べたように、個人の「幸せ」に関して、絶対的な正解というものはなく、各々が自分で定義していくものです。

ただ、それゆえに曖昧な存在になってしまっている「幸せ」に関して、一つの尺度を与えてくれる、この幸福の資本論は面白い考え方だな、と感じました。

私も、本で述べられていたものだけではなく、自分が最も幸せを感じられるオリジナルのポートフォリオをこれからも模索していきたいと考えています。

以上、幸せについて本を読んで考えてみた話でした。