仕事

自分がどうしたいかを大事にしましょうという話

こんにちは、Kです。

皆さんは最近、何のためにお金と時間を使っていますか。

お金に関しては、食費のため、家賃や住宅ローンの支払のため、洋服のため…、時間に関しては仕事のため、趣味のため、人間関係のため…と様々かと思います。

では、その中で、誰かへの見栄や意地のためではなく、純粋に自分のためだけに使ったお金と時間はどのくらいでしょうか。

想定以上に僅かだったんじゃなんじゃないでしょうか。

お金に関しては本当に自分に必要な額というは意外と少なく、時間に関しては意外と自分自身のために使えていないものですよね。

先日、こんな本を読みました。


大原扁理さんという方が書いた、「年収90万円で東京ハッピーライフ」という本です。

この本、前から存在は知っていたのですが、何となく手に取らずにいました。

なんかめちゃめちゃ節約ノウハウをすすめられそうじゃないですか。

ただ、実際に読んでみると、もちろん、ちょっとした節約法も書かれているんですが、それ以上に「人と比べずに幸せに生きること」の大事さについての大原さんの考えが書かれている、人生論の本でした。

大原さんは執筆当時、東京西部の多摩地区で、20代半ば頃から、週に2日だけ働きながらタイトル通り年収90万円で隠居生活をしていたそうです。なぜ過去形かというと、現在は台湾に移住されているそうなので。

大原さんは、はじめから早期セミリタイアを目指して計画を進めていたわけではなく、自分に必要のないことをやめ、ストレスを感じる仕事を減らし、自分の大切にしたいものだけを残した結果、このような生活に落ち着いたといいます。

「人からどう見られたいか」ではなく「自分がどうしたいか」を優先することの大事さについて、大原さん独特のゆるいトーンで語られています。テーマは、衣食住、仕事のこと、人間関係、お金、LGBTと多岐にわたります。

実はこの本の中に出てきた言葉です。

他にも

「人間、やりたいことはわかんなくても、やりたくないことだけは意外と迷わないんですよね。」

という一節もあります。本当にその通りだと思います。

多くの人にとって、生きていくためにはお金が、お金を稼ぐためには仕事をする必要がある、というのは否定しようのない事実です。

しかし、我々の多くは、過度に華美な住居や衣服、豪華すぎる食事など、自分のためだけではなく「他人からどう思われたいか」ということについてお金を使いすぎているのかもしれません。

同様に、仕事に関しても、「こうあるべきだ」という他人からの声や、自分自身が作り上げた”常識”っぽい何かを気にして、やりたくもないことに自分自身の貴重な時間を使いすぎてしまっていないでしょうか。

そんなことを考えさせられる一冊でした。

私自身、フリーランスの医師として働くにあたり、自分の心身の負担となる業務はしないようにしようと決めて、就職活動をしていました。

その結果、今では、数年前の自分には想像もつかなかったであろう働き方をしていますが、毎日とても楽しく過ごせています。フリーランスになって本当によかったと感じる日々です。

大事なのは「イヤなことで死なない」こと。

座右の銘にしたいと思います。

以上、自分がどうしたいかを大事にしましょうという話でした。