こんにちは、Kです。
突然ですが、皆さん、ためてませんか?ストレス。
私はストレス、大嫌いです。人生から最も排除すべき存在はストレスだと考えています。
私は産業医としても働かせていただいていますが、たくさんの方とお話する中で最近強く感じるのは「たくさんの人が多大なストレスにさらされながらも、その対処法がわからずに苦労しながら生活している。」ということです。
もちろん、日常の全てのストレスを回避することなど不可能です。嫌な出来事や、嫌な人は大抵、思いもよらないタイミングで、思いもよらない場所で姿を現します。
ただ、一方で、日常生活において自分自身の行動でストレスに予防線をはることができる部分があるのはたしかです。
先日、こんな本を読みました。
「心を壊さない生き方」Testosterone,岡琢哉(著)
筋トレの伝道師として、界隈では有名なTestosteroneさんが、精神科医の岡先生と共著で出版した本です。
本書では、ストレスを溜めずに心身の健康を守りながら生活するための方法と、こんな症状が出てきたときは専門的な治療が必要になるかもしれないというメンタルヘルスの基礎知識が、科学的根拠とともに大変読みやすくまとまっています。
ストレスをためないために生活習慣で注意すべきは、「適切な食事管理で適正体重を保つこと」「死ぬ気で睡眠時間を確保すること」「適度な運動を習慣づけること」の3つです。
「医者の不養生」なんてよく言いますが、実際、医師はもちろん、多忙で身体を壊せない立ち場にいる働き者の方々ほど、上記の3つが後回しになってしまいがちです。
時間を節約するために、バランスよりも、とにかく手軽さを優先したファストフードを常食していたり、睡眠時間を削っていたりで、たまの休みはそうした日常の疲れをとるので精一杯で運動する気力がわかず、また月曜日が始まったり…。
実は、そうした生活習慣そのものが、さらなるストレスを生むという悪循環を作り出している可能性があります。
自分自身に関してお伝えすると、勤務医時代からどんなに忙しい日でも続けてきた習慣に毎朝の筋トレとランニングがあります。運動して軽く汗を流した後の一日は、不思議とスッキリとした頭で過ごすことができます。これまで大きな病気をせず、心身共に健やかにやってこれたのは毎朝の運動のおかげだと思っています。
また私の場合、勤務医を辞めるにあたって、少なくとも当面は当直業務はしないことに決めました。毎晩、確実にしっかり眠れるようになってから、些細なことでイライラしなくなり、心穏やかに過ごせるようになっている確信があります。
食生活にはまだまだ改善点がありそうですが、間食を控えることで、なんとか適正体重を維持しています。
普段から多大なストレスにさらされている人ほど、心の不調には鈍感になっていきます。他人を変えることは容易ではありませんが、普段の生活を、自分自身を守る習慣を取り入れて変えていくことは、今、この瞬間からもできます。
本書を読むことで、科学的根拠に則った、「ストレスをためない生活」のヒントが得られることと思います。
脱・ストレスフルな生活に向けて、オススメの一冊です。
以上、ストレスフルな生活を送っている人に読んでほしい本についての話でした。