こんにちは、Kです。
皆さんは量と質、どちらを大事にしていますか。
一般的には量より質が推奨される傾向にあります。
私も、最終的には何事も質を大事にすべきことには異論はないのですが、例えば何かを成し遂げようとするとき、最初に優先されるべきは量のほうかもしれない、と最近、考えるようになりました。
先日、こんなエピソードをある本で読みました。
フロリダ大学の写真のクラスで、学生を「質」グループと「量」グループの2つに分けてみたそうです。
「質」グループはとにかく写真の出来栄えだけで採点され、撮影した枚数は例え1枚でも構わず、とにかく素晴らしい写真を提出せよ、との指示でした。
一方で「量」グループは、撮影した枚数のみによって採点されることとなり、とにかく多ければ多いほどよい、との指示でした。
結果はどうだったでしょうか。
お察しの通り、最終的に素晴らしい写真はすべて「量」グループから提出されたものだったそうです。
「量」グループが試行錯誤を重ね、様々な趣向の写真を量産している傍ら、「質」グループは『良い写真とは何か』への思考を巡らせすぎて、結局、平凡な作品しか提出できなかったとのことでした。
もちろん、常に量を優先させ続ければ何事もうまくいく、などというつもりはありません。どこかで必ず、行なうことの質を磨く過程は必要です。
ただ、最も効率のよい方法だけを求めて、いつまでも考えを巡らせているだけでは、いつまでも物事は進みません。
不格好でも、不完全でも、少なくともはじめは質より量を優先した結果、より大きな成果を出せることもあります。
特に新しいことを始めるとき、これは顕著かもしれません。
最近、ある方がジグソーパズルに例えてこんなことをお話していました。
その方、曰く
「これだ!」と思ったピースがたった一つはまらなかったからといって、「もうダメだ」とパズルをちゃぶ台返しして作業を終了するのか、と。
また別のピースを探すだろう、と。
そして、そのときにハマらなかったピースも将来、意外なところで役に立つはずだ、と。
何かを始めるとき、我々は失敗を恐れて「より確実な方法」を求め、右往左往しがちです。いつまでもピースを選んでばかりの状況と言えるかもしれません。
ただ、その間に、いろいろなピースを試し、失敗を繰り返しながら作業を続けている方がパズルを早く完成させることができます。失敗の過程で、上手なピースの選び方もわかってくることでしょう。
マーク・ザッカーバーグも
「完璧を目指すよりまず終わらせよ(Done is better than perfect.)」
と言っています。
この名言に、恐れながら補足をさせていただくと、「完璧を目指すよりまず終わらせよ、そのためにまずやれ」となるでしょうか。
ちなみに、一方で、スティーブ・ジョブズは
「量より質が重要だ。2本の二塁打より、1本のホームランのほうがずっといい。(Quality is more important than quantity. One home run is much better than two doubles.)」
と言ったそうです…。
ただ、私、思うんですけど、打席に立たないことには二塁打もホームランも打てません。
まずはとにかくたくさんの打席に立ち続けることから始めてみれば、いつか大きなホームランも打てるんじゃないかな…と思っています。
少々長くなってしまいましたが、まとめると、まずは量をこなすことから始めるのはどうでしょう、というご提案です。質はあとから高めることもできますね。
何かを始めるにあたって迷っている方、いかがでしょうか。
以上、量と質のどちらを優先すべきかという話でした。