仕事

フリーランスになる前に確認しておくべき3つのことの話

こんにちは、Kです。

私がフリーランスの医師として働き出して、もうすぐ半年が経ちそうです。

今の生活が始まる前は、どうなることかという不安もあったのですが、今のところ、どうにかこうにか楽しく過ごせています。

ただ、働いている中で、どうやらフリーランスという働き方には人によって向き不向きがあるんじゃないかと感じていることがいくつかあります。

これからフリーランスへの道を踏み出そうとしている先生に向けて、独断と偏見でフリーランスになる前に確認しておくべき3つの項目を挙げてみました。

まず一つに「孤独に耐えられるかどうか」

フリーランスとしての働き方はときとして孤独です。その働き方の特性ゆえ同僚の医師というのは基本いませんし、職場に医者が自分一人というケースもあるので、仕事中も1人、ご飯も1人です。何か良いことがあっても、嫌なことがあっても、自分の中で消化してていくことになります。何事も大人数でワイワイやりたい、というタイプの方の場合、体調を崩す可能性大です。

体調の話が出ましたが、「体は丈夫かどうか」というのも重要ポイントです。

例えば総合病院勤務の場合、外来の当番日に体調を崩してしまってもたいてい誰かが代わってくれますが、フリーランスの場合そうはいかないケースがほとんどです。

仕事に穴を開けることは契約先からの信頼を失いかねませんし、そもそもフリーランスという働き方は働いた日が収入になりますので、お休みが続くと金銭的に結構しんどいのです。

会社員として健康保険に加入していれば傷病手当金という制度が使えますが、フリーランスの場合、多くの人が国民健康保険(国保)の被保険者ですので給付はありません。世知辛いです。また女性の場合、出産前後で休職した際に給付される出産手当金もありません(出産一時金はもらえます)。もう一度言いますが、世知辛いです。

ここに関しては健康保険の任意継続制度を利用するという手もあるのですが、この継続期間も2年です。ですので、長期的にフリーランスとしての働き方を視野に入れている先生で体力に自信のない方は、今すぐにでも丈夫な体作りを始めることをオススメします。

保険の話に関連して、「社会保険や税金に関する知識を持っているかどうか」も大事です。

これまでは所属している組織が公的制度に関しては非常に細かいところまでサポートしてくれましたが、フリーランスになったあとはすべて自分で行う必要があります。先述の健康保険任意継続もそうですし、確定申告も基本的には自分で行なう必要がでてきます。ですので、このあたりについての最低限の知識がある、もしくは学ぶ意欲があるかどうかというのもフリーランスとしてやっていくための必要条件になるんじゃないかなと思っています。

いかがでしょうか。もちろん適性に関しては、この他にも様々な要因があるかと思いますが、個人的にこれは大事かもと感じているものを3つ挙げてみました。

フリーランスという働き方のプラス面ばかりが注目されがちな昨今ですが、何事も良い点ばかりではありません。

ただし、もし上記の中で不安に感じるものがあったとしても、事前の対策や心構えでしっかりと対策できるタイプのものではないかと感じています。

フリーランスへの転身を考えている先生がプラス面もマイナス面もしっかり知った上で自信をもって新しい道に進めるよう、わずかながら先を歩く者として、踏まなくてもよい地雷は出来る範囲で除去していければなぁと考えています。

もちろんプラス面に関しても、今後色々とお伝えしていきたいです。

引き続きよろしくお願いいたします。

以上、フリーランスになる前に確認しておくべき3つのことの話でした。