こんにちは、Kです。
突然ですが、質問です。
「金融資産1億円を達成するためには年間いくらのお金をどのくらいの利率で何年、運用すればいいのか」
「NISAやiDecoを利用すると何がお得なのか」
「自分は一体、年間いくらの税金を払っているのか」
「仮に今、怪我や病気で働けなくなったときに保障はどのくらい出るのか」
これらの質問に答えを出すことができる人って実は非常に少数派です。
Twitterにいると感覚が麻痺しますが、一般的な市中病院勤めの医者のほとんどはiDeCoもNISAもふるさと納税にも未着手だし、ポイ活もしてないし、医学書以外の読書もしないし、FIREという概念すら知らないし、仮想通貨も持ってないし、何ならほぼ全員が医局に入ってますからね。
— 内科医 K (@naikaiK) June 30, 2021
最近、FIREという「経済的独立を果たして早期リタイア」を目指す方々も増えていますが、こういう人の中にも上記の質問に答えられない方が一定数いるのではないでしょうか。
ただ、一方でそれがある意味当たり前だと捉えることもできます。
なぜなら、我々が義務教育でお金のことについて体系立てて教えてもらえる機会は基本的にこれまでなかったので。
上記の質問に回答を出せるようになる知識を得るためにオススメなのがFPになるための勉強です。
FPとは「ファイナンシャルプランナー(financial planner)」のことで、人生のマネープラン設計をサポートするための専門家を指します。
FPになるためには下記の内容を学習します。
1. ライフプランニングと資金計画
2. 金融資産運用
3. タックスプランニング
4. リスク管理
5. 不動産
6. 相続・事業承継
試験勉強を通して、これらのお金に関わる領域の知識を体系的に学ぶことができます。
社会に出てお金を稼げるようになると、保険営業マンや不動産営業マンなど色んな人が寄ってきて色んなものを売りつけようとしてきます。
そういう方々からすれば、医者は絶好のカモといえます。金回りが良く、プライドは高い一方で、お金に関する知識をほとんど持っていないからです。
こうした人達に自信を持ってNOを突きつけ、自分でお金を守り、増やしていくためには、こちらも知識という武器を装備する必要があり、個人的にはFPになるための勉強がその近道なんじゃないかと考えています。
ちなみに、FPの資格を取ることで給料が上がるとか、何か新しいことができるようになるとかはないです。FPは名称独占資格ですが、業務独占資格ではないので、FPじゃないとできない業務というものはないです。
しかも、名称独占に関しても適用されるのは「ファイナンシャル・プランニング技能士」という名前だけらしいので、別に資格を持っていなくても「ファイナンシャルプランナーです!」と名乗ることは何の問題もないらしいです。何だか切ないですよね。
ただ正直、3級の試験に関してはちゃんと勉強すればたいていは短期間で合格できますし、せっかく勉強したからには何らかのゴール的なものがあると嬉しいのが人間の性分ですから、とりあえず何も考えずに3級は勉強した記念に取得しておいてしまってよいのではないかと思います。あと、名前だけ聞くと凄そうなので友達にドヤれます。
私も以前に3級ファイナンシャル・プランニング技能士の資格を取得しており先日、2級の試験を受けてきました。
完全に趣味の延長ですが、FP 2級を受験してきました。自己採点の結果は合格してそうなので、医者として食えなくなったら実務経験を積んで1級を目指すことにします。 pic.twitter.com/GstvT2rxUw
— 内科医 K (@naikaiK) September 12, 2021
受験のためにどんな対策をすると効率が良いかなどに関してはまた今度、機会があればまとめてみたいと思います。
不安なく楽しく生きていくためにはお金に関する知識は欠かせません。そうは言いつつも何から勉強してみたらいいかわからない、という方はとりあえずFP3級の教科書をAmazonでポチってみるのがいいんじゃないでしょうか。
以上、医者もFP3級取るといいですよ、という話でした。