勉強

仕事と関係ない資格勉強についての話

こんにちは、Kです。

Twitterをしている医師界隈において、定期的に繰り広げられる議論の一つに「専門医資格要不要論争」があります。

その戦いは常に熾烈を極め、ときに罵詈雑言が飛び交う危険地帯と化します。

ここ2日、資格に関する記事を書いてみましたが、そもそも「こういう資格って取る意味あるの?」と思った方も多いかもしれません。

特に仕事に直接関係のないFP資格に関しては、そう考える方がいて当然です。今回は、専門医資格論争はひとまず脇に置き、こうした自分の仕事に直結しない資格勉強に関してのお話です。

先に自分の考えを示すと、私は仕事に直接関係があるとはいえない資格取得およびそのための学習に関しては、基本的には肯定的に考えています。以下に、その理由を挙げてみます。

まずひとつに、資格勉強を通して効率的に知識を修得できるという点があります。

何かの領域を学ぼうとするとき、完全に我流で情報を取捨選択して、その分野における真っ当な視点を手に入れるのは至難の業です。一方で、大抵の資格試験には公式テキストが存在します。それらのテキストの何が良いかというと、その道の専門家が、特定の資格を与えるに当たって最低限必要と考えている内容がまとまっている点です。何か興味のある領域の資格に関する勉強を通して、その領域の常識とされる知識を効率的に学習することができます。

そして、試験期間を通して、計画立案能力を鍛えることができます

受験までに最低限、履修しておかなければいけない内容、その量を把握し、それを元にどのようなペースで学習を進めていけばいいのか、というようなことを見極める能力は、実際の仕事でも役立つスキルです。

また、特定の資格取得を一つのゴールとして設定することで、学習自体の途中離脱の予防になります。

例えば、ただ漠然と「英語が喋れるようになりたい」とだけ考えて勉強を続けられる人は少数派です。それよりもとりあえず英検2級、次は準1級、そして1級、のような感じで、明確な目標がある人のほうが長く学習を続けられますし、結果的にその過程で得られる知識の量も多いのではないでしょうか。

もちろん、たくさんの資格を取ることそのものが目的化してしまう「資格マニア」にはならないように注意する必要があります。資格を取得するためにかかる費用、要する時間や手間に関しては慎重に考えなければいけません。

ただ、何か学びたい領域が見つかったとき、資格勉強を活用するというのも上記のように中々悪くない方法だと思います。

また機会があれば書こうと思いますが、私はサウナに行くのが趣味で、サウナ・スパ健康アドバイザーなんて資格も持ってます。全く仕事に役立ってません。ただ、試験を通じて、これまで知らなかったサウナに関する知識を得られたのは楽しい経験でした。

他にも、ビールに関する資格も持っていて、受験に際して結構頑張ったエピソードがあったりするのですが、それもまた別の機会に。

いかがだったでしょうか。

資格勉強不要論の方々の牙城を崩すにはいくらか物足りない部分もあったかもしれませんが、何かの資格取得を目指しつつも「自分のしていることは無意味なんだろうか」という葛藤を抱えている人に「こんな考え方もありますよ」というご提案になれば嬉しいです。

以上、仕事と関係ない資格勉強についての話でした。