こんにちは、Kです。
先週は妻が子供と一緒に里帰りしていたので、久々に銀座に一人で飲みに行きました。
銀座で高級寿司を…と言いたいのですが、ひたすらビールを飲んでいました。
一軒目はピルゼンアレイというお店で、スタンディングのビアバーです。
こちらではピルスナー・ウルケルというビールと、アサヒスーパードライを異なる注ぎ方で各3種類の飲み比べをすることができます。
それぞれピルスナー・ウルケルの一枚目がナドバクラッド、二枚目がハラディンカという注ぎ方のものです。見た目で区別は難しいですね。
ビールの泡には苦味成分であるイソアルファ酸という物質が多く含まれるそうなのですが、そのために泡の立て方で液体の味わいが変化するとのことです。どちらも美味しかったです。
ちなみにピルスナー・ウルケルというのは、日本の大手ビールに多いピルスナースタイルの原型となったチェコのビールで、苦味の中に甘みもあって、とても美味しいです。お見かけになった際はぜひお試しください。
二軒目はサッポロ生ビール黒ラベル THE BARでこちらはサッポロ黒ラベルの注ぎ分けによる味の違いを楽しめるお店です。ちなみにこちらも立ち飲みです。
こうした注ぎ方をするには高度な技術が必要で、皆さん店先に立つ前に相当な修行を経ているとのことです。
一つの商品から複数の価値を引き出せるというのは凄いことですね。1を、2にも3にもできます。
一つの製品(ビール)から複数の商品(注ぎ分け)を提供できるようになれば、いくつもの製品を提供するのに比べて、仕入れのコストを抑えることができ、その分を利益に反映させたり、仕入れる商品の質向上に投資したりすることもできますね。これは、お店の人に質問したわけではないのであくまで「そうしてるんじゃないかな…」という想像ですが。
一方で、私の本業の医療にこれを応用するのは少し難しいかもしれませんね。
もちろん、個別の患者さんの状況を見極めて治療内容を細かく調整する、というのは大事なことなのですが、薬の用法用量や治療の手順というのはある程度、というか、かなりしっかりと定まったものがありますから、少なくとも保険診療の範囲内では一つのものから複数の価値を創造できる機会は多くありません。
ただ、もし医療でもそうしたことが可能な分野を見つけられたら、あるいは、他の仕事でもこうした考えが応用できるものがあれば、なにか面白いことができるかも…。
なんてことを考えながら一人で黙々とビールを飲んでいたところ、翌日は二日酔いの憂き目にあいました。
皆さんも飲み過ぎにはくれぐれもご注意ください。
以上、ビールの注ぎ分けと価値の創造についての話でした。