日常

映画「ペイ・フォワード」と仕事とアドラーについての話

こんにちは、Kです。

先日、「ペイ・フォワード」という映画を観ました。

2000年公開の映画で、主演は「シックスセンス」などで有名な、ハーレイ・ジョエル・オスメント。

あらすじをザッと書かせていただくと、主人公のトレバー少年は、社会科の授業で「この世の中を良くするためには何をしたらいいか?」について考えるという課題を出されます。トレバーが思いついた方法”ペイ・フォワード”は「他人から受けた好意を別の人に回す」というものでした。

タイトルの「ペイ・フォワード」はPay Forward。受けた恩をもらった人に返すpay backではなく、どんどん多方面にいい影響を広げていこう、ということですね。

トレバーは、恩を受けた人がさらに新たな3人を助けていけば、好意が加速的に広がっていき、課題である「世の中を良くする」につながると語ります。好影響のねずみ講、ですね。作中、トレバーのこの試みが様々なエピソードのきっかけになります。

このペイ・フォワードという考え方、仕事をしていく上でも重要なんじゃないかなと感じました。

もちろん仕事というのは、「成果に対して、報酬を払う or もらう」≒ pay backが基本なのです。ただ、残念なことに、たいていの仕事において、自分と同じような成果を出せる人って山程いるんですよね。

そこに「どうやって付加価値をつけることができるか」を常に考えながら、求められた成果以上のもの、もしくはそれ以外のものを少しずつpay forwardしていくことで、「他の人ではなく、この人にお願いしてよかった」と思ってもらえることって、特に私のようなフリーランスという立ち場で仕事をもらう身としては大事なことなんじゃないかと思います。

日本では「嫌われる勇気」「幸せになる勇気」で有名になったアルフレッド・アドラーですが、こんな名言を残しています。

他人を喜ばすことを毎日考えてみることです。そうしたら、きっと2週間で全快しますよ。いいですか、不幸になる人は、自分のことだけを考えているのです。

新約聖書の「求めよ、さらば与えられん」をもじって、「与えよ、さらば与えられん」という考え方ですね。


もちろん、相手の求めていないもの、不要なものをひたすらpayしていては、ただのおせっかいおじさんになってしまいますね。相手にとってその行為が役に立つかどうかという視点は忘れないよう注意が必要です。

しかし、だからといって、ただpayされることを待っている人に誰も手を貸そうとはしてくれませんよね。

まずは自ら与えること、pay forwardすることを意識していきたいです。

以上、映画「ペイ・フォワード」と仕事とアドラーについての話でした。