こんにちは、Kです。
「幸せはお金で買えるか」という問に対する答えは、人それぞれかと思います。
私としては、もちろんお金で全ての幸せが手に入るわけではありませんが、幸福度を高められるお金の使い方はあるんじゃないかなと思っています。
先日、こんな本を読みました。
「幸せをお金で買う」5つの授業 エリザベス・ダン、マイケル・ノートン(著)
2014年に出版された書籍で、著者の二人は、1万7000編ものお金と幸福の関係にまつわる論文を読み、かつ、自分たちでも様々な社会実験を行って得られた結果から、「幸福になるためのお金の使い方」に関する下記の5つの原則を提唱しています。
①経験を買う
②ご褒美にする
③時間を買う
④先に支払って、あとで消費する
⑤他人に投資する
少し補足すると、①の「経験を買う」に関しては、我々は物質的な買い物よりも、旅行などの経験にお金を使ったときのほうが幸福度が高まる、という研究結果について述べられています。
②の「ご褒美にする」というのは、どんなに価値のあるものでも繰り返すうちに、その感動は色あせてしまうため、適度な空白期間を設けるべきである、ということを解説しています。
また、④の「先に支払って、あとで消費する」に関しては、旅行の支払いや新しいiPhoneの購入など、先に支払いを済ませて旅行当日・配達当日を待っているその間も我々は幸せでいられる、といったことを例にしています。
⑤はいわゆる「他者貢献」で、我々は誰かの役に立っていると実感したときに、大きな幸福感を得られることが知られています。多額の寄付を行なう大富豪についても述べられています。
どれも心当たりがある気がしますね。
自分自身を振り返ってみたときに、個人的に③「時間を買う」は大事にしているものの一つです。
たとえば、食洗機やドラム型洗濯機、ロボット掃除機など、家事の時間を節約してくれるモノには、お金を惜しまず投資するようにしています。こうしたモノは、自分の自由な時間を増やしてくれますね。
また、転居によって通勤時間を短くしたことも、自分にとっては良いお金の使い方になったと思っています。引っ越しによって、メインの職場への出勤時間が片道15分、短くなりました。引越代に多少のお金はかかりましたが、1日30分もの時間が自分の手元に残るようになったことを考えると、充分にもとは取れていると感じます。
本書によると、「通勤時間がゼロから22分になった場合の幸福度の低下を相殺するためには、通常、収入が3分の1増える必要があります」とのことです。マジですか。
人生における最も無駄な時間の一つである「通勤時間」をいかに短くできるかは超大事。
通勤に片道1時間かかる仕事に就くと、失業するのと同程度の強さで幸福度が下がると言われています。
もちろん、通勤しなくて済むのが(以下省略)
— 内科医 K (@naikaiK) October 6, 2021
また、我が家は共働き家庭のため、時折、家事代行サービスも利用させてもらっています。自分以外でもできることは、お金を払って外注して自分の時間を確保する、といった類の代表例かもしれません。しかも、仕上がりはプロ仕様ですから大変重宝しています。
ただ、一方で、時間単価に囚われすぎることで幸福度は損なわれてしまう、とも本書では述べられています。
たしかに四六時中、時間に追われながらの生活は楽しくありませんね。時短を追い求めすぎてしまうことで、ささいなロスにイライラしてしまって、充実した時間を送れなくなってしまうというのは皮肉なことです。注意しなくてはいけません。
先日、こんなことをTwitterに書きました。
自分が気分よくいられるための行動って大抵はそんなにお金がかからないんですよね。
独身で年収800万円、世帯で年収1500万円を超えると幸福度はほとんど上昇しなくなります。
ある程度のお金は重要ですが、それが全てではないことは知っておくべき。
あ、でも、もし年収1億円もらえるなら(文字数)
— 内科医 K (@naikaiK) October 10, 2021
ガンガンお金を使って、最高級のモノとサービスに囲まれながらの生活ももちろん楽しいかもしれません。
ただ、自分としては休みの日に、いつもより少しだけ長く寝て、いつもより少しだけ長く運動して、昼すぎに家族と近所のラーメン屋さんに行って、午後は満腹のお腹をさすりながらうとうとする…なんていうのも充分、幸せなお金と時間の使い方だったりします。
何が自分にとっての幸せにつながるのかを第一に、お金も時間も大事にしていきたいと考えています。
あ、でも、もし年収1億円もらえるなら…(2度目)
以上、幸せになるためのお金の使い方の話でした。