こんにちは、Kです。
「夢か?金か?」という議論を誰かとしたことはあるでしょうか。
私はリアルで誰かとそういう話をしたことはありませんが、ネット上ではよく話題になっていますね。
そんな議論を「『お金』が尽きると『夢』は尽きる。これが真実だ。」とバッサリと切り捨てている書籍があります。
最近、話題になっている「夢と金」という本です。著者は、芸人の西野亮廣さん。
書籍内では、西野さんがなぜそのように考えるのかを説明した上で、では、どのような視点を持って「お金」を集めて「夢」を叶えるのか、について具体的な例を挙げつつ、わかりやすくまとめられています。
この本を読んで私が思い出したのは、映画「ラ・ラ・ランド」。
作中、ライアン・ゴズリング演じるセブは、”伝統的なジャズバーを開く”という夢を叶えるために、あえてプライドを捨てて大衆受けが良いバンドに加入し、資金稼ぎに徹します。
結果、エマ・ストーン演じるミアとはすれ違うことになりますが、最終的にセブは自分のジャズバーを開くという夢を叶えることになります。
ラストシーン、再開した2人の間に、”起こらなかったもう一つの未来“が流れますが、その中で、セブはバンドに加わらずミアに寄り添い、結ばれた幸せそうな2人の姿が描かれます。しかし、そこにセブが夢に見た自分のジャズバーはありません。
もちろん、どちらの結末が2人にとって、より幸せだったのかは我々にはわかりませんが、セブが「お金」を追求しなかった未来において、確かに彼自身の長年の「夢」はついえたのです。
たしかに、お金だけを追い求める人生に面白みは無いかもしれません。しかし、どんなに素敵で壮大な夢でも、叶える過程の何処かで必ず、お金が必要になるタイミングがあります。
自身の夢を真剣に叶えるためには、お金と真摯に向き合う必要がある。
そんなことを考えさせられる本でした。
ただし、誰もがセブのようにプライドを捨てて、やりたくない仕事に徹してお金を稼ぐべき、ということではありません。
本書からは、自分の目標のために、他人に応援してもらいながら、win-winの関係でお金を集めるためのヒントが得られると思います。
私が西野さんの本を読んだのは実は今回が初めてだったのですが、大変読みやすく、早い方なら1時間ちょっとで読み終えられる分量にまとまっていますので、「夢か金か」論争に自分なりの答えがまだ見つかっていない方は、ぜひ手に取ってみるといいのではないでしょうか。
以上、夢と金とラ・ラ・ランドの話でした。