こんにちは、Kです。
皆さんはニュースは見ていますか。
新型コロナウイルスの動向に加えて、東欧の情勢も非常に気になりますね。
ただ、私は最近テレビのニュースはほとんど見ません。
もちろん、仕事柄、新型コロナウイルスのことは気にかけていますし、東欧情勢に関しても自分で独自に調べるようにしていますが、その際にテレビのニュース番組を見たり、ネットニュースアプリを漫然と開く、といったニュースメディアに頼ることはほとんどしていません。
時間の無駄だからです。
以前にもご紹介しましたが、こんな本を読みました。
ラルフ・ドベリ著の「News Diet」です。
この本では、我々がニュースを見ることでどれだけの時間を浪費しているのか、どれだけ思考力や精神力に悪影響を及ぼしているのかを解説してくれています。
ニュースというものは基本的にネガティブなものを扱います。「〇〇県の〇〇市は今日も平和でした。」なんてことはニュースになりません。我々の注意をひかないからです。
ネガティブな情報は、ポジティブな情報のおよそ二倍強く私たちに作用するそうで、これを心理学用語では「ネガティビティ・バイアス」というそうです。
ネガティブなニュースに触れ続けることによって、我々はストレスを抱え、心身の健康を危険にさらしている…と筆者は述べています。
我々は通常、1年間でおよそ2万本ものニュースに触れているそうです。
しかし、この1年、半年、1か月、1週間でもよいのですが、我々が消費したニュースの中で、「本当に自分のためになった。これを知ってよかった。」といったものはいくつあったでしょうか。
「アレとコレとソレ」とスムーズに挙げられる人は少ないでしょうし、数にも限りがあるに違いありません。
本当に大事な情報は、わざわざニュース番組にかじりつかなくても、自然と、適切なタイミングで耳に入ってきます。
そして、これは「世の中に無関心になれ」ということではなく、気になったことや自分にとって重要なことは自らで本や、専門家の意見を探して読めばいいのです。
世界の惨事に対して、いくら我々がニュースを取り込んで、思いを馳せたとしても、物事は好転することはありません。本当に気にかかるなら、お金を寄付しましょう。
世界の惨事に対して「注意を向けたり、労働力を提供したり、祈ったりするよりも、お金の方がずっと役に立つ。」と筆者は述べています。その通りだと思います。
新型コロナの動向に加えて東欧の情勢など、確実に時代が動いている局面ですが、必ずしも全ての人が常に最新のニュースを確認する必要はありません。
情報の器の大きさは人によって異なります。
自分の器を不幸な情報だけで満たさぬよう、時にはテレビを切ってスマホを鞄にしまっておくことも重要です。— 内科医 K (@naikaiK) February 27, 2022
スマートフォンの登場、進化によって、本当に手軽に、多量の情報にアクセスできる時代になりました。
一方で、自分に流れ込んでくる情報の波を制御することが難しくなっている時代ともいえます。
「現代人が1日に触れる情報量は、江戸時代の1年分、平安時代の一生分に匹敵する」なんて話もあります。この比較が正確なのかは正直怪しいですが、現代の我々が圧倒的な情報に囲まれながら過ごしていることは確かです。
人によって情報を保管しておける器の大きさは違います。
自分に本当に必要な情報を、取捨選択できる能力が重要な局面にきているのかもしれません。
以上、ニュースダイエットのススメの話でした。