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フリーランスとダウンシフトの話

こんにちは、Kです。

1月も終わりに近づき、私のフリーランス医生活も10か月を終えようとしています。

ここまで、体調も良好で、仕事も大きなトラブルなく過ごせてきたことを嬉しく感じています。

フリーランス医2年生になるにあたり、来年度はどう過ごそうかと考えたとき、浮かんできたのは「そうだ、お休みを増やそう」ということでした。

勤務医の頃に比べて、仕事のストレスは大きく減り、給料も上がり、毎日楽しく過ごせているつもりですが、反省点としては、全休の日をあまり多く作れなかったことです。

どんな仕事をするか、どれだけ働くかをコントロール可能になったが故に、「万が一、フリーランスとしての生活が立ち行かなくなったら…」という恐れから、ついつい仕事を入れすぎてしまうのがフリーランス初年度の習わしのようです。

自由な時間を求めてフリーランスになったにも関わらず、その自由を十分に享受できていないというのは本末転倒ですね。

これからフリーランスとしての働き方を選択しようとする方は、ぜひ余裕を持ったスケジュール作りをしていただければと思います。

先日、「減速して自由に生きる ─ダウンシフターズ 」という本を読みました。


タイトルの「ダウンシフト」とは、「稼げれば稼げるだけ良い」という経済成長市場主義の競争から降り、自らの精神的充足を第一に生活していこうという生き方、だそうです。

本書では20代にして年収600万円を稼いでいた著者の高坂さんが、年収350万円ほどの個人経営の居酒屋の店主にダウンシフトするまでの経緯と、その人生観について語られています。

個人的に印象的だったのは「第5章 ヒマで繁盛しないのに黒字経営!」の中の”稼がない自由”で、どういうことかというと、自分に適性な額がちゃんとわかっていれば、それ以上の額をむやみやたらと稼ぐ必要はない、という内容でした。

利益を追求しすぎることで自分の自由な時間が失われていくのであれば、何のために事業を拡大しているのか…ということで、このあたりは「上がった利益は先行投資に回して、どんどん成長していこう!」的な一般的なビジネス書とは一線を画しています。

他にも、友情・努力・正義マインドに少々胃もたれしてきた我々に程良いアドバイスが込められた書籍だったと感じています。

今の時代、どうしても右肩上がりの成長や、より大きな利益・拡大が良しとされる世の中です。そんなときに立ち止まって、「それは本当に自分が求めているものなのか」と考えてみることも一つの勇気と言えるかもしれません。

そして、ダウンシフトする、という選択を最も取りやすいのが、我々フリーランスという労働形態と思われます。

フリーランス2年目にして早速ですが、無理なくダウンシフトしてみる、というのを今年の目標に加えようと画策しています。

以上、フリーランスとダウンシフトの話でした。