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フリーランス医になるための準備 はじめの一歩の話

こんにちは、Kです。

フリーランス医生活に突入して1年半が経過しました。

自分で勝手に名乗っているだけなのですが、徐々にフリーランスという肩書きがしっくりき始めている…ような気がしております。

私が本格的に転職活動を開始したのは2019年の10月頃。今から3年前のことです。

当時、医局に所属しながら勤務医をしていた私の周りには、当然ながらフリーランスとして働く医師はいませんでした。

おると先生の「フリーランス医師のつくりかた」を読みつつ、SNSやブログでフリーランスとして働いている先生方の発信などを参考にしながら、完全に手探りで転職活動を行いました。

ちなみに↑の書籍は、転職活動で必携の書ですので、ぜひお手元に置いておくことをオススメします。

その最中で、そもそも本当にフリーランスとして働く生き方が可能なのか、と疑問に思ったこともありましたが、結果的に、運にも恵まれ、今は良い環境で仕事ができていると感じています。

さて、このブログを読んでくださっている方の中には、「フリーランスという働き方に教務はあるけれど、何から始めればいいの?」という、3年前の私のように迷っている先生もいらっしゃることと思います。

そこで、3年前の自分にアドバイスするような気持ちで、フリーランス医になる前に、ココから始めてみればいいんじゃないかな、という準備ポイントをいくつか考えました。

これは大事だろうと思うことを3つ、もし可能であれば…という+αを含めると計4つ。

今回で全てまとめてみたかったのですが、始めてみると、あまりに長くなってしまったので、数回に分けて書いてみようと思います。今回は準備その1です。

これからフリーランス医になろうとしている方、転職活動を始めようとしている方の参考になれば嬉しいです。

前おきが長くなってしまいましたが、それではいきましょう。

フリーランス医になるために私が必要だと考える準備 その1は

「とりあえず医師転職サイトに登録してみる」

です。

転職サイトに登録してみましょう

何はともあれ、コレです。医師転職サイトに登録することから始めてみましょう。

ここのハードルを越えれば、ほぼフリーランス医になったも同然です(暴論)。

具体的にはとりあえず3,4つ、大手のところに登録してみることをオススメします。

私が主にお世話になっていたのは下記の4社。

私が考える医師転職サイトに登録するメリットは大きく2つです。

1つは「転職市場における自分の相場がわかること」

もう1つは「転職活動における良いペースメーカーになってくれること」

それぞれ解説していきます。

転職サイトに登録すると「転職市場における自分の相場がわかる」

医師転職サイトに登録すると、担当のエージェントさんが割り当てられ、かなり大量の求人の情報を提供してくれます。

登録した初めは、情報量に割と圧倒されますが、すぐ慣れますのでご安心ください。

こうした情報に触れると何がいいのかというと、”世の中にはこんなに医者の仕事があるのか”ということと“自分の仕事にどれだけの価値がつくのか=自分の市場価値”を知れることです。

フリーランスとして組織を離れる前に不安を感じるのは、「仕事は見つかるのか」「収入は維持できるのか」が2大ポイントだと思うのですが、この2つの心配を解決してくれるのが医師転職サイトへの登録です。

世の中には医師を必要としてくれている職場が山ほどあり、それを実際の求人情報を通して実感することができます。

もちろん、場所や勤務時間など考慮しなければいけない要因も色々ありますが、それらを一旦置いておけば、少なくとも今の日本で医者が食いっぱぐれるようなことはないでしょう。

また、お金に関しても、おそらく一般的な総合病院の勤務医から転職する場合、大幅な時短勤務などを選択しない限り、収入が下がるケースは少ないと思います。

転職市場における医者の仕事はたいてい時給1万円が相場ですので、例えば9時から17時まで(休憩1時間あり)と仮定して1日7時間労働、週5日行うと、単純計算で4週間で140万円/月。

1年間で平日は245日程度ですから、仮に夏季休暇などを取らずにフルで働いたとしたら、年収 1715 万円ということになります。いったん税金などは無視してます。

どうでしょう。何らかの役職についている先生でない限り、勤務医としてはなかなかの年収ではないでしょうか。

…というようなことを、実際の求人情報を得ることで実際に確認できるのが、医師転職サイトに登録するメリットです。

逆に「思っていたほど望んでいた条件の仕事がない」「今ほど収入がもらえない」と感じる先生もいるかもしれません。

しかし、もしそうなら、労働力としての自分を評価してくれている今の職場でのお仕事を続けていくことがベストの選択になるかもしれませんね。

ともあれ「仮に今、フリーランスになったら、自分の労働力にはどのような評価がつくのか」ということを知っておくことは、今後の進路を決める上で、貴重な判断材料になります。

市場における自分の価値を知ることで、誤って安い報酬で契約してしまうリスクも減りますし、逆に、もしかしたら今の職場から高い評価を受けていることを認識することができる場合もあるでしょう。

どちらも情報不足による”損な転職”を避けることができます。

転職サイトに登録することで、転職市場を上手に渡っていける確率が上がるのです。

転職エージェントさんは「転職活動のペースメーカーになってくれる」

転職活動には1年の流れのようなものがあり、転職素人の我々がそれを的確に把握することは困難です。

医局に所属している場合は、いつ頃、退局を伝えるべきなのか。

求人のピークはいつ頃なのか。

いつ頃までに職場が決定していればスムーズに新年度から勤務開始できるのか。

などなど。

上記のようなことを考えつつ、日々の業務をこなしながら、転職活動に取り組む必要があります。

結構面倒くさくないですか?

医師はただでさえ忙しい職業です。

もし仮に、忙しい業務の傍らに一人で転職活動をしていたとしたら、気づいたら春が過ぎ、夏が去り、秋が来て、「そろそろ本格的に動き出そうかな」と思っているうちに冬になり、「また来年考えよ〜」と新たに春を迎えること必至です。

一方で、これらの事情をしっかり把握した上で、適宜サポートしてくれるのが転職会社のエージェントさんの仕事です。

1年の中で、適切なタイミングを逃すことなく、転職に導いてくれます。

転職活動を途中で断念してしまう理由の上位にくるであろう「めんどくさいのでこのままで」というをしっかり防いで、モチベーションを維持するペースメーカーとなってくれるのが転職会社のエージェントさんなのです。

無事にゴールしてこその転職活動です。

しっかりとしたエージェントさんにサポートしてもらうことは、転職レースを完走できる確率を上げることにつながるのではないかと私は考えています。

転職サイトへの登録って本当に必要か?

一方で、SNS上では、医師転職サイトに対して否定的なコメントも多くみられます。

理由としては「報酬が中抜きされるのが気に入らない」「紹介する案件の報酬額が低い」など。

気持ちはわかります。

もちろん、転職会社も会社ですから利益を得る必要があります。

基本的には、案件が成立した際、職場側から転職会社に、決定した年収額に応じた金額(3,4割など)が支払われるというのが一般的だそうです。

ただ、転職会社から、利用者の医師への請求が発生することはありません。

こちら側の利用料は0円です。

「もし転職会社を通さずに自分一人でやれば、職場から転職会社への報酬も自分のものになるのでは?」と考える方もいるかもしれませんが、一介の労働者である個人にそんなことをしてくれる職場は稀です。

ただ、仮に、そういう職場を見つけられたとしましょう。

しかし、一人でそういった求人を見つけて、応募して、面接日時を決めて、契約書を締結して…ということを素人が独力で行うことはそれなりの手間と時間を要します。

その手間と時間を、エージェントさんに代行してもらい、自分は自分のできることに注力する。

代行してもらった報酬は、就職先が支払ってくれる…と考えたら、悪くない取引なのではないでしょうか。

「紹介する案件の報酬額が低い」に関しては、確かに、個人で直に交渉すれば、もっと高報酬で契約できる案件も存在すると思います。

実際に私も、知人の先生からの紹介で、転職会社を通さずに直接病院と交渉して契約に至った職場があります。とても好条件のお話だったと思います。

※ちなみに、転職会社から紹介された職場と、裏で交渉するのは御法度です。トラブルの元になるのでオススメしません。

なので、転職サイトに登録したからといって、必ずしも全てを転職エージェントさん任せにする必要はないと私も思います。

自分で職場を見つけて交渉できるほど行動力のある先生は、自分で行うのが手っ取り早いかもしれません。

しかし、その場合でも、先述したような自分の市場価値を事前に把握しておくことや、エージェントさんから得られた転職市場の情報は、交渉の際の有用なカードとして活躍するのではないでしょうか。

自分の転職活動を有意義にするために、有用なツールとして転職サイトを使い倒す。

その中で、もし、エージェントさんからいいお話をもらえたら契約に進んでみる。

そんなスタンスでOKなんじゃないかと、実際にエージェントさんにお世話になりつつ、自分でも売り込みを行った経験がある私は思ってます。

転職サイトを上手に活用しよう

 

いかがでしたでしょうか。

今回は、フリーランス医になるためのはじめの一歩として、医師転職サイトについて自分の考えをつらつらと書いてみました。

私が転職活動を始めた際にお世話になった転職サイトをあらためてご紹介しておきます。

 

いくつくらいの転職サイトに登録をするべきか、というのは人それぞれかもしれませんが、自分としては先述の通り、まずは3つ、4つくらいがいいんじゃないかなと思います。

登録すると、結構な情報量のやりとりが開始になるので、初めから5人以上の担当者とコンタクトを取り始めると結構しんどいです。

上記のサイトはいずれも大手だからなのか、エージェントさんの対応もどなたも丁寧で、きっちりサポートしてくれる印象があります。

特に贔屓の会社さんがなければ、上記の4つくらいから登録してみれば間違いないんじゃないでしょうかと思ってます。個人の感想ですが。

転職経験の少ない職業である医師にとって、エージェントさんからもらえる情報は貴重です。また、エージェントさんからのアドバイスは、転職という航海を無事に目的地まで導いてくれる羅針盤になってくれます。

たとえ独力で海路を切り開く自信があったとしても、あえてこの便利な状況を利用せず、わざわざ自分からハンディを背負う必要はないんじゃないかなと思います。

フリーランスへの最初の準備として、とりあえず医師転職サイトに登録してみるのはいかがでしょうか。

もちろん、転職会社に登録すれば万事OKというわけではありません。

この他にも自分で準備しておいたほうがいいことはあるので、今後そのあたりもまとめていきたいと考えておりますので、興味のある先生はぜひ。

今日は長くなってしまったので、この辺で。

以上、フリーランス医になるための準備 はじめの一歩の話でした。