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フリーランス医が一人で会社を作ってみた話

こんにちは、Kです。

先日、法人を設立しました。

社員は社長である私一人の、いわゆるマイクロ法人です。

前々から法人設立に関しては興味があり、色々と本を読んだりして情報収集をしていたのですが、なかなか踏ん切りがつかず棚上げの状態となっておりました。

しかし、この度、一念発起して法人設立に取り組んでみたところ、あれよあれよという間に手続きは進み、本格的に準備を始めてから10日ばかりで登記の申請に至り、1ヶ月を経たずに設立にまつわる手続きを完了させることができました。

つまるところ、Money Forward クラウド会社設立の指示に従って動いただけなのですが、こんなに簡単に会社が作れるなんて衝撃でした。

今回は、自分のための備忘録も兼ねて、法人設立に至るまでの過程を記録してみようと思います。「法人化に興味はあるけれど、手続きが色々ありそうで面倒くさそう…」と考えている方に、「なんだ意外と簡単じゃん」と思っていただければ幸いです。

ちなみに、今回は法人設立を決意するに至った理由とか、法人作るとどんなメリットがあるか、といったお話は省いて、設立にあたっての手続きと自分でやってみた感想をまとめてみます。

「法人、法人って…一体何が良いの?」という方は、橘玲さんの下記の本を読んでみると人生が変わる…かもしれません。

また今回、私が設立したのは合同会社なので、株式会社を作りたい方は参考程度に読んでいただけると幸いです。

それでは参りましょう。

●法人設立のステップ 0 【法人化できるかどうか検討する】

大前提として、法人を作る意味があるのかどうか考えましょう。

そもそも法人設立するにあたって事業収入を得られる体制を整える必要があります。事業活動の実態のない、いわゆるペーパーカンパニーを作って資金繰りをしても、大抵の場合、脱税とみなされてお縄になります。

また、たとえ事業収入があっても、法人化することでメリットがあるかどうかは慎重に検討しましょう。私の場合は、事前に税理士の先生にシュミレーションの試算してもらいました。「ぼくのかんがえたさいきょうのメソッド」ではなく、ちゃんと専門家に評価してもらうとよいと思います。

●法人設立のステップ 1【会社設立サービスに登録する】

コレです。正直、これが済めば会社は9割できたものと考えてよいです、多分。

私は、マネーフォワード会社設立に登録しましたが、他にも会社設立freeeなど、会社設立を支援してくれるサービスはたくさんあります。

会社設立に必要な書類を無料作成 マネーフォワード 会社設立

マネーフォワードかfreeeが有名どころで、どちらを選ぶかは会社設立後にどの会計ソフトを使うかなどで考慮するとよいと思います。

●法人設立のステップ 2【どんな会社にするか決める】

「どんな会社」というのが何を指しているかというと、株式会社か合同会社か、所在地をどこにするか、資本金をいくらにするか、事業目的をどうするか、などです。

自分の場合は合同会社を選び、所在地はバーチャルオフィスを選択しました。

合同会社の方が設立費用は抑えられ、設立・維持にまつわる手続き等もお手軽なためです。

自宅をオフィスにすることも可能ですが、賃貸の場合は契約違反になるケースも多いです。

私のようにオフィス機能は不要で、ただ単に登録する住所だけあれば…という方はバーチャルオフィスを提供するサイトに登録して、郵便物を転送してくれるサービスを利用すると良いと思います。

ちなみに法人住所を決めていないと、マネーフォワード会社設立の1番最初のページで作業が立ち往生して「…また今度考えよ」となります。私です。危険です。

法人住所をどこにするかは構想の段階であらかじめ決めておくとよいかもしれません。

資本金をいくらにするか決めたら出資者全員で代表者の口座にお金を振り込みます。

一人会社の場合は、出資者=自分ですから、自分で自分の口座にお金を振り込みます。

後ほど、振り込んだ額がわかる通帳のコピーを提出することになります。ネット銀行を利用した場合、サイトのページを印刷すれば大丈夫です。

事業目的とは、設立する会社がどのような事業を行うのかを他の会社や銀行に明示するためのものです。

会社設立サービスにフォーマットが用意されていますし、ネットを探せば「この報酬はどの事業目的にあたるのか」というのは簡単に調べられます。

自分の場合は記載に少々迷うところもあったので、法務局に直接電話してどんな記載にすればよいのか確認してもらいました。丁寧に対応してもらえました。

●法人設立のステップ 3【定款を作る & 印鑑の用意】

基本情報が定まったら、定款の作成に入ります。

といっても、マネーフォワード会社設立の場合は、指定された情報を入力していくだけで、何も難しいことはありませんでした。

ちなみに定款には電子定款と紙定款があり、紙定款の場合は印紙代4万円が必要ですが、電子定款では不要です。

定款が完成したら、マネーフォワードが提携する行政書士法人に認証を依頼することになります。

認証が完了すると、メールでデータが送付されてきます。通常5営業日で、お急ぎの場合は1万円追加で支払うと3営業日以内で対応してもらえます。

ちなみに法務局にこのデータを提出する際に、CD-Rに保存して持っていくことになります。事前にAmazonでポチっておきましょう。

また、同時並行で印鑑を用意することになります。

印鑑は個人用の印鑑と、法人用の印鑑のいずれも必要になります。

個人印鑑は役所で登録を受けた「実印」である必要があるので、持っていない方は準備しておきましょう。

法人用の印鑑の作成もマネーフォワードから案内がありますが、ちょっと割高なのと、納品までに時間がかかるので、楽天などで頼むとよいかもしれません。

安価かつ、即日発送してくれるところが色々あります。

●法人設立のステップ 4【法務局に登記申請】

定款の作成・認証が完了して印鑑も届けば、法人設立まではあと少し。

必要書類を持って、法務局に突撃することになります。

合同会社の場合は、

・設立登記申請書
・収入印紙貼付台紙
・代表社員、本店所在地及び資本⾦決定書
・就任承諾書(代表社員)
・払い込みがあったことを証する書面
・印鑑届書
・別紙
などの登記書類の提出が必要となり、目を通すだけで頭が痛くなりそうですが、これらは全てマネーフォワードから出力することができます。

書類の閉じ方の作法なども案内があるので、それにしたがってまとめましょう。

サイトから出力したもの以外で持っていくものは、

・定款のデータを保存したCD-R
・個人の印鑑証明書
・登録免許税のための6万円 (法務局で印紙を購入します)
・書類に不備があった際のための法人・個人印

などです。

私は定款を紙に印刷したものと、マネーフォワードから出力した登記書類の控えも念のため持参しましたが、幸いにも出番はありませんでした。

書類は、法人住所を管轄している法務局に提出します。申請した日が会社の設立日になるので、よい日を選びましょう。

もしも自宅から遠く離れた場所(他県の実家など)を法人住所に登録していると、その土地の法務局に出向く必要がでてくるので注意です。

書類の提出は、その日の混み具合にもよりますが、割と一瞬です。

「めっちゃ訂正されたり時間かかったりしたらどうしよう…」と怯えていたのですが、驚くほどアッサリでした。

担当部署を訪ね、順番を待ち、持参した書類を担当者さんに渡してチェックしてもらいますが、特に不備がなければものの5分で終わります。

登記完了日の目安が書かれた書類をいただいて、この日は終わりです。お疲れ様でした。ビールでも飲みましょう。

●法人設立のステップ 5【登記を待って必要書類をゲット

合同会社の場合は、登記は1週間くらいで完了すると教えてもらえます。

登記に際して支障があった場合は、法務局から電話などで連絡が来るそうなので、特に何もなければ無事に手続きが進んでいる証拠です。

私の場合は、1週間経過したあたりで法務局に電話して、登記の完了を確認することができました。

この時点で法人の設立自体は完了です。おめでとうございます。

登記を終えたら、税務署や社会保険事務所、銀行口座設立などに必要な登記事項証明書・印鑑証明書をゲットするために再び法務局に出向きました。

郵送で手続きを依頼することもできますが、印鑑証明書を取得するためには印鑑カードというものを作ってもらう必要があり、①印鑑カードの申請 ②証明書の申請 と2回、郵送の手間が発生します。

直接出向けば同日で印鑑カードの作成、証明書の取得が完了します。

●法人設立のステップ 6【各所に書類提出

いよいよ最後です。

といっても、もう法人は設立できているのですが、「法人作ったよ〜」というのを各所に知ってもらう必要があるのです。

その各所というのは、年金事務所・税務署・都道府県税事務所のこと。

ちなみに人を雇う場合は労働基準監督署・ハローワークにも出向く必要がありますが、マイクロ法人の場合は不要です。

提出書類はこれまでと同様マネーフォワードから出力できますが、記載方法や捺印などに関してはなぜか急に案内が不親切になります

エヴァQで目覚めたシンジ君の気分になります。

年金事務所に提出する健康保険・厚生年金新規適用届などは、ほぼまるまる自分で埋めることになりますが、我々には“いんたーねっと”という頼もしい味方がいますから、ここもなんとかなります。私は下記のnoteなどを参考にさせてもらいました。

書類の記載が終わったら、各所に提出します。提出は郵送でも可能なようですが、今回は社会勉強も兼ねて自分で行ってきました。

この際も「めっちゃ訂正されたり時間かかったりしたらどうしよう…」と怯えていたのですが、法務局のときと同じく、各所ともさささッと終わりました。

「え、もう?」という感じでした。

ちなみにこの各所への書類提出期限、それぞれ結構厳しめなラインに設定されていて、特に年金事務所に関しては「法人設立後5日以内」という無茶な期限になっていますが(登記終わってません)、あくまで努力目標のようなものだそうで、私の場合は多少遅れても受理してもらえましたし、皆さんそのようです。

もちろん期限超過はしないに越したことはありませんが、参考までに。

こんな感じで、法人の設立および、その後の手続きは完了です。

お疲れ様でした。ビールでも飲みましょう。

〜法人設立を経ての雑感〜

私の場合、「よし、ホントに法人作るぞ!」と決意したのが6月末で、登記申請したのが7月の初週。

証明書を取得して、税務署などに提出を終えたのが7月末でしたから1ヶ月程度でゼロから法人設立を完了することができました。

平日に身軽な方なら最短10日とか2週間くらいで全ての手続きを終えられるのではないかと思います。

一昔前なら書類の準備から行政書士への依頼などなど、独力でやるのはかなりハードルが高かったはずで、マネーフォワード会社設立のような便利なサービスが爆誕してくれたことに本当に感謝です。

短くも濃いこの1ヶ月間、自分としても貴重な経験ができたと感じています。

もちろん、法人はただ作っただけでは何の意味もありません。

先に述べたように事前のシュミレーションが必要ですし、設立後はきっちりと成果を出しつつ運営をしていかなければなりません。

しかし、「法人設立ってさぞ手続き大変なんでしょ?つらいんでしょ?」と法人化を踏みとどまっていた1ヶ月前の自分と同じ状況にいる方に「そうでもなかったよ!」と伝えられればと思い、記憶が新鮮なうちに記録を残しておこうと考えた次第です。

これを読んでくださった何処かの誰かの背中を押すことができたなら幸いです。

法人設立にはどんなメリットやデメリットがあるのか、実際に設立してみてどうだったかなど、まとめてみたい内容は色々あるのですが、まだ設立したばかりの新米社長ですので、ひとまず一年後の決算を終えた頃にお伝えできるように頑張ろうと思います。

それでは、本日はこのへんで。

以上、フリーランス医が一人で会社を作ってみた話でした。